いよいよ5月も下旬、6月に入ると季節は春から北海道の短い夏へと向かっていく。長い冬を越え、雪解けとともに始まった山菜採りシーズンもいよいよ終盤を迎えている。
北海道で採れるたけのこ(姫竹・根曲がり竹)
今回のお目当てはたけのこだ。たけのこと言っても北海道で採れるのは姫竹(根曲がり竹)といってチシマザサ(千島笹)という笹の若芽の事で、昔から手軽に取れる山菜として親しまれている。
向かったのは函館市から車で約1時間ほどの厚沢部町。北斗市本町方面から中山峠へと車を走らせた。道中では車を停めて山へ入っているであろう駐車車両が多く、山間部の国道から脇の山道へと入り、車を停めて収穫場所へと歩を進めた。
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北海道の山中では熊に関する看板がどこへ行ってもあると言っても過言ではない。
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5月も下旬だというのに少しばかり雪が残っていた。
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笹薮を発見・笹との戦いへ突入
太めの笹がたくさん生えている笹薮を見つけ、いざ突入。
成長した笹はなかなか固く、気づかない内にあちこち傷ができている事も多いが採っている最中は夢中なので、あまり気付かない。
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笹の中を這いつくばり、若芽を探していく。
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突き刺さってくる笹も厄介だが、虫もなかなかだ。インナーや帽子(タオル)でガードしているが首元や手首などよく刺される。虫が苦手な方は気休め程度かもしれないが虫よけスプレーが必須だろう。
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短い若芽は根本から採り、伸びてきている竹は指で軽く折れるあたりから採っていく。
朝の7時には函館を出発。帰宅後には下処理も待っているので昼過ぎには帰路についた。
たけのこ・フキ・ウド・タラの芽など収穫
この日はお目当ての姫竹を主に収穫、帰りがけに軽く食べる分くらいの山菜もついでに採ってきた。
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姫竹(根曲がり竹)の下処理へ
改めて見るとけっこう採ってきた。いつもの事ながら下処理からは目をそらしたくなる。。
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だが、現実はそうはいかない。大き目の鍋で何度かにわけて茹でていく。茹で時間の目安は15~20分。
茹でる前に縦に切れ目を入れたり、先端をカットしておくと多少作業が楽になる。皮をむいたりする作業はあまり得意ではなく、妻の協力がなにより心強い。
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皮をむいた竹の子達はこんな感じ。茹でたてはコーンのようなほのかに甘い香りも感じる。
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姫竹は他の山菜達のようなクセや灰汁もあまりなく、食感も良く、食べやすい。
長期保存には瓶詰めも有効だが、我が家では旬のうちに食べる事が多い。さしみに味噌汁・煮物・味噌漬けと収穫から2~3日で調理を含めた処理が完了した。
今月は山から自然の恵みをたくさん頂いた。今後は夏に向けて、庭に根付き始めた野菜達も収穫を迎えていくだろう。今から楽しみだ。
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