ここ1~2か月はテレビ、ネットともに新型コロナウイルス(COVID-19)の話題で持ちきりだ。
アメリカでは死亡者が2万人を超え、ヨーロッパでもスペイン・イタリアなどは2万人に近づき、全世界で11万人を超える死者が出ており、正直ここまで感染拡大するとは思っていなかった人も多いと思う。日本でも日々感染者が増え、4月8日の緊急事態宣言から自粛要請・休業要請が広がっている。
日本では諸外国と比べ、感染者が異様に少ない状況(4/13時点で7,255人・死亡者102人) PCR検査数が圧倒的に少ないという事実や、欧米のように挨拶時にハグなどのスキンシップがないことも要因なのだろうか?日常的にマスクの着用や手洗いの習慣があるなど生活習慣の違いもあるかもしれないが要因は特定できていない。
ここにきて一部ではBCGワクチンがコロナウイルスに効果があるという仮説も出始めている。また、欧米に比べて死亡率が低いという点では医療体制の充実が可能性として語られているが、PCR検査が少ないために医療崩壊にまで及んでいないという事も良い方向に働いているのかもしれない。
私の住んでいる函館では2月25日に死亡者から陽性反応が出たという報道から1人も感染者が出ていない。これは真実なのだろうか?勤めている会社でも微熱などの症状から休んでいた社員が何人かいたが、誰一人として検査を行ってもらえなかったという話しを聞いた。
温泉街として有名な函館市湯川のプリンスホテル渚亭では宿泊者に陽性患者がいたという事を公開し、2週間の営業自粛を決定した。その後、従業員を濃厚接触者として保健所へ検査要請をしたにもかかわらず、一切の検査は行われていないという事実を代表が公表した。
市内の某病院では高齢者が相次いで肺炎を理由に亡くなっているが、検査は行っていないらしい。これなら北海道の感染者数は増えないはずだ。。東京都などの都市部では続々と感染者が増えている。逆に地方ではあまり感染者は増えていない。北海道でも表面上は一度は落ち着いたのだが、オリンピックの延期決定後、緊急事態宣言が行われ、少しずつ感染者の報告が上がってきている。
実態を正確に分析しなければ対策も打てないし、これなら地方都市ではますます人々の危機感も薄れていってしまうと思う。世界の人々が空港や東京の様子を見て、『このままでは日本も危ない』『ニューヨークのようになる』など危機感を募らせているが、地方に来るとさらに危機感が足りないというのが実情だ。リモートワークをできるような業種もほとんどなく、現在従事している建設業ではお客様からの問い合わせや来場などは減少しているが、請負契約の済んだ現場はいつも通り動いている。
建設業も大手企業では少しずつ、工事中断や延長が始まったようだ。
これから地方で感染が拡大するのか、それともコロナウイルスと上手く付き合っていく事ができるのか。日本人の適応力が試される時なのかもしれない。
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