北海道でも4月になり、10度を超える日が増えてきました。( 令和2年4月10日 )
そんな暖かくて気持ちのいい春に、北海道・東北ではおなじみの山菜アイヌネギを取りに行ってきました。北海道ではアイヌネギ・キトビロ・行者ニンニクなどと呼ばれる山菜の王様、春になると知人のSNSなどにも出現し始めます。
ニンニクとニラを合わせたような独特の香りが特徴で、シャキシャキした触感はクセになります。好きな人は毎年食べるはず。味に加えて、栄養価の面でも非常に優れた食材です。
アリシン・βカロテン・ビタミンを豊富に含む
アイヌネギにはニンニクよりも多いアリシンが含まれています。このアリシンにはビタミンB1の吸収を助け、疲労回復や滋養強壮にも効果があり、免疫力を高めるのでがんの予防にも効果があると言われています。血行促進によって冷え性や動脈効果、血栓の予防にも効果的とされています。
アリシンには強い殺菌作用があり、結核菌、ブドウ球菌、赤痢菌、チフス菌などを含め、広範囲の菌に対して抗生物質として働くそうなので、現在進行形で世界的に流行している新型コロナウイルスにも効果があると信じたいところです。
葉の部分にはβカロチンが多く含まれており、抗発ガン作用などでも知られています、さらに体内でビタミンAに変換され、髪の健康維持や視力維持、粘膜や皮膚の健康維持、喉や肺など呼吸器系統を守る働きがあるともいわれています。さらにビタミンKの量は生鮮食品でもトップクラスなので骨を丈夫にするのに役立ちます。
そう言われると、、、最高の山菜じゃないか!と思ったそこのあなた。
是非食べましょう。
さて、僕が今回行ってきたのは道南地区にある森町の山間。
登れないほどの勾配ではありませんが、枝などを頼りに掴みながら登っていきます。割と小さめの山ですが、山頂から下をのぞくとなかなか怖いです。。
いざ見つけて取り始めると夢中になるんですが、ふと下を見下ろすと、、
ウォーキングデッドさながらの命の危険を感じます笑
登り切って、日当たりの良い傾斜面側の方が育ちは良いのですが、転落しないように安心して取れる平な場所もあります。天然のアイヌネギを絶やさぬよう大事なポイントですが、根本から取ってしまうと今後生えてこないので根は残します。
発芽してから5年ほどは葉が1枚しか発生せず、葉が2枚になるまでは6~7年かかるそうです。なので場所によってはあまり取らないように気をつけますが、この山には人がほとんど入っている様子もなく、探せばいくらでも生えてるので小さなものは残してじゃんじゃん取れました。
家に帰ってからは、保存するために赤い皮の部分(はかま)をひたすらむいて、洗っていきます。※赤い部分の皮を取ると香りが抑えられるそうです。
なかなかの量に愕然としていたのですが、、甥っ子に助けを求め、手伝ってもらいました。ありがとう!
採れたてのアイヌネギはジンギスカンで頂きました。最高です。
やはり天然物は味と匂いが違います。
北海道民にはおなじみ、ベルの成吉思汗たれとの相性も抜群。
天ぷらや卵とじなども美味しいですが、醤油漬けだと半年~1年も保存が効くようなので、やってみようかな。
#山菜の王様 #免疫力アップ #コロナに負けるな #
『 百の頂に百の喜びあり 』※深田 久弥(小説家・登山家)
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